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使えるものは何でも使ってやる!

このHPは友人のサーバーを使っているため、時々サーバーごと落ちたりしています。 けど、ほとんど影響もないし声も聞かないことから実にハードルが下がってやりやすくなってきました。 去年の記事も「レイアウトです」とか偉そうなこと言ってますからねえ。勿論、僕の中で真面目に考えた 結果を記載しているのですが、僕が語っちゃアカンだろうって思いはあります。 けど、ハードルも下がっているので何の反省もなくやっていきましょう!


癸乙夜
今回は最近ハマっている映像の素材作りのお話。 ゲームのOPムービーの制作でクライアントさんから頂ける絵素材は「立ち絵」、「イベント絵(スチル)」、 「雑誌掲載用のイラストやパッケージイラスト」「背景」くらいになります。 これらのイラストを使って作品に合っていて、新鮮な物を作らなければと思って努力しているのですが、 どうしても似たようなイラストに偏るため目新しい物を作りづらくなってきます。 例えば16:9で見きれるイベントスチルや、汎用的にシーンで使えるようにする立ち絵など ゲームシステム上の都合が絡むのでこれはしょうがないことなのですが、 せめてキャラクター以外の僕の出来る範囲で使える素材を増やしたり、 クオリティアップを図ろうというのが今回のテーマ。

この中で今回は意外にローテクな物をご紹介します




1、実写の写真だって使っちゃう

こちらはもうすぐ発売になるFLOWERS夏篇のOPムービー。 実はこれらのシーンの背景は私が撮影してきた実写。実写はイラストよりも 遥かに情報量が多く色合いも違うため合わせづらいものですが、 コントロール次第では綺麗に作れることもあります。


これは上手く繊細な色使いをしているキャラクターイラストだからこそ出来たとも言えます。 制作佳境になるとどうしてもデスクから離れずに籠もってしまうので普段から外に出た時には 何かヒントになる風景や素材にできそうな物がないかなと目を光らせています。



2、筆と絵の具があればいいじゃない

こちらは残念ながらブランドが休止してしまったNoesisさんの雨恋。 水で滲んだ水彩のような表現がしたかったのですがデジタルで作るのは 中々難しいですね。ということでこちらもローテクな素材づくり。 習字用の紙に霧吹きで水分を含ませ、そこに絵の具を垂らして混色します。 これを取り込んで補正や加工を施せば立派な素材ですね。



他にも画用紙に試してみたり、雨だれや葉っぱの様子などを作ってみたり、 結構たくさん没も出しましたが部屋中が紙だらけになった日もありました。 僕は絵を描く技術や才能が乏しいのですが、もう少し描けるようになったら…なんて思っています。



3、印刷&取込みを使って

こちらもちょっと手法は似ていますが枕さんのサクラノ詩の冒頭一節。 これは宮沢賢治の詩の一節になりますが、フォントではちょっと綺麗すぎて、 背景には合わないと判断してちょいと一工夫。 一度フォントをプリントアウトしたものに水滴を付けて滲ませてそれを取り込んで再調整。 乗算系のレイヤー効果で重ねることで画面になじませています。



本作の制作では絵を描くキャンバスを写真でしか見たことが無かったので画材屋さんで購入してきたりもしました。 本当にここに落書き(画家の人がよく裏に何か残したりしてる風)をしたかったのですがこの手のキャンバスって 結構高価で一発勝負することが出来ず断念。このキャンバスどーしよっかなあ…。



作品を作るときは何が役に立つかわかりません。 どんなものを見ても常に応用出来ないか考えることと、 デジタルで難しい時は迷わずアナログな手法を取り入れる柔軟さっていうのも時に制作を助けてくれますよ、 というようなことで今回の特集記事はおしまい。



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